最新更新日:2021/1/20
会社情報
【決算】3月
【設立】1972.5
【上場】1976.11
【特色】工作機械用NC(数値制御)装置世界首位。産業用ロボや小型マシニングセンタも。配当性向60%
【連結事業】FA33、ロボット34、ロボマシン18、サービス14
【海外】76 <19・3>
【回復鈍い】FAは顧客在庫調整長引き低迷。ただ工場設備導入先送りなど費用節減効く。営業減益幅縮小。21年3月期は半導体関連向け工作機械需要増でFAが下期上向く。が、自動車市場の停滞続き産業用ロボット回復鈍い。償却費減も営業益横ばい圏。
【白いロボット】軽量で小型の協働ロボット開発。操作容易化で、ロボット未導入の顧客開拓を狙う。20年度に量産開始へ。
【業種】 産業機械 時価総額順位 1/136社
【仕入先】―
【販売先】―
⇩
【連結事業】FA28、ロボット40、ロボマシン15、サービス17
【海外】77 <20・3>
【続 落】ロボマシンは医療関連が好調。FAは中国が新型コロナの反動増で堅調。ただ国内、欧州では設備投資停滞し大幅減少。自動車向け中心に低迷続くロボットも中国除き急減。1ドル100円想定の会社計画保守的だが、営業益続落。特配剥落。
【増 産】今年6月に出荷開始の使いやすさ追求した協働ロボは受注好調。生産能力を21年に1・5倍、22年に3倍へ増強。
【業種】 産業機械 時価総額順位 2/135社
⇩四季報12/7
続落(超マイナス評価)から微減益(マイナス評価)へ。上方修正しても直近で最悪だった前期レベルになるだけ。上方修正後にアナリストも個人もファナックを高く評価しているが、四季報の評価の方がやはり納得感がある。
財務状況
20年度は減収減益。利益は大幅な減少。21年度は20年度と比べれば増収増益予想だが、19年度以前には到底及ばない。
⇩
21年度の予想を下方修正。前期もひどかったが、今期は最高にひどい。
自己資本比率は90%超え、有利子負債が0。無借金を良しとするか、これだけ低迷している業績に対して投資をしてないと取るか、さてどっちかね。
⇩中間
下方修正した今期予想に対しての上方修正。それでも当初の今期予想には売上高も利益も達しない。直近で最低だった前期にも及ばない。
⇩3Q決算
上方修正。但し、近年で業績が最低だった前年の20年3月期にまだ届いてない。通期予想は前年を超えているが、そもそも前年がひどかった。
進捗状況
1Qは前年度と比べて減少が見込まれる。コンセンサスも低い。
⇩2Q確定
⇩3Q予定
信用残高
信用の買残と売残はほぼ同数のため、貸借倍率は1倍前後。
⇩
売り残に比べて買い残は随分と解消されている。元々貸借倍率は低いが、さらに低下している。
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機関による空売りの大口保有は、バークレイズだけが入っている。
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バークレイズ解消、ソシジェネも解消。
ニュース
2020/10/30、下方修正した今期予想に対する上方修正。
2020/11/19、年初来高値。
2021/1/27、3Q決算。
チャート推移
2020/6/18時点。
2020/11/16時点。
(日経との相関性)
日経平均株価とファナックの相関性は当然だが高い。
↓日経。
↓ファナック。
2020/11/20時点のチャート。
↓日経の5年チャート。
↓ファナックの5年チャート。
業績と比べると、今の株価は高過ぎる。
抵抗線の上抜けから約¥4,000上昇。
↓過去の参考チャート。
2017年〜2018年の上昇。
2019年の上昇。
コロナ暴落。
2021/1/20のチャート。
約¥4,000の上昇後、横ばいを経て¥1,500上げている。
2017年〜2018年は抵抗線の上抜けから、最終的に¥9,000上昇した。
まとめ。
- 財務状況は健全、しかし投資をしてない。
- 業績わるい、過去最低の水準。
- 下方修正した今期予想に対して上方修正。
- 上方修正しても、当初の今期予想には達しない。
- 直近で最低だった前期業績は、当初の今期予想よりも上。
- 売り残に比べて買い残の方が減少してる。
- 上方修正によりファナック復活の記事が多数あり。アナリストも特集まで組んでいた。
- 株価は日経に連動して爆上げ、年初来高値を更新。
⇩結論。
このひどい業績に対して、上方修正の一言でここまで間違って認識されることに驚く。いい勉強になった。業績に対して株価は高過ぎる。但し株価は業績に連動せず、このように過熱感のあるものはどこまで行くかは読めない。また、信用倍率も気になる。大口が狙って上げてきたら、そこはトレンドが変わりそうなので狙っていきたい。
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